bad☆princess
計画どうり。

優華を悪者にしていこう。


楽しいなぁ。

そう思いながらルンルンで教室に戻った。


「姫、戻ってきた?」
利奈が聞いた。


「うん。ごめんね。」
私はそう申し訳なさそうに謝る。

「大丈夫。姫は断れないもんね。」
利奈が言った。

騙されてるし・・・
私ってやっぱり凄いわ・・・

「そうか「きゃぁー」

私が、そうかなぁ。って可愛く言おうとしたのに、女達の叫び声で消されてしまった。

仕方なく、私は叫び声の元を見る。

そこには、優華と男子。

「やっぱり、美男美女カップルだよね。」
「翔太(ショウタ)くんカッコイイー。」
「久保谷(クボヤ)くーん。」

女達が、きゃぁきゃぁ叫んでるのは、優華と久保谷 翔太という人のせいらしい。


「あの、2人付き合ってるみたいよ?久保谷翔太のほうは優華の本性知らないみたい。」
ボーっと見てる私に利奈が解説してくれる。

付き合ってるし本性知らない?
本性ばれたら面白そう。

破滅かな?


「そうなんだ。まぁ、あんまり興味ないけどね?」
利奈に向かってそう言って微笑む。

「私も。」
利奈はそう言った。

お前はただ嫉妬してるだけだろ?

そうツッコミたかった。
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