bad☆princess
「優華ちゃんいつもと違う」

「これが本性なんだ―」

「犯人は優華で決定じゃん」

そんなこと言って笑ってるクラス。


優華はすごい顔でこっちを睨んでる。

今かな?

「あの…。私がやったの!」
私は思い切り叫んだ。

「え…姫ちゃんが?」

また教室がざわついてきて、優華は笑ってた。

「皆、姫はありえないから!」
美希が大声で叫んだ。

「なんか、根拠があるわけ?」
優華は言った

優華 キャラ崩壊じゃん。

「この学校、朝の5時までに入ったら警報機なっちゃうじゃん?そしたら絵梨の机に悪戯すんの、5~6時じゃん。」
美希がゆっくり言い始めた。


「だから?悪戯して一回帰って何事もなかったようにまた来たんでしょ?」
優華が怒鳴った。

声は低いし、本性めちゃ出てる。


「そう思うなら、これ見てみなよ。」
そう言って携帯の画面を見せる美希。

リダイヤルの画面。

携帯、何個持ってるんだよ・・・。

「私、朝の5時ごろに姫の家に電話したもん。
1時間くらいの長電話。」
美希が言った。

そう、朝の5時に電話してきたんだよねー。

「なんでわざわざ家の電話なわけ?」
優華は美希を睨みながら言った。

「私、姫のメアドもケー番知らなかったんだよねー。」
そう言ってアハハと笑う美希。

全て計画どうり。


一時間も電話を切られないように粘るのは大変だったよ・・・。

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