bad☆princess
柚華とは、私の偽名。
「誰ですか・・・?」
私はゆっくり言った。
「ふざけんなよ。柚華だろっ!?」
そう言って怒鳴る結城。
まぁ、大好きなサッカーが出来なくなったのは柚華のせいだからねぇ。
「え・・・。違う。私はっ」
私は混乱してなきそうなフリをした。
絶対に女優の才能あるわー。
「ちょっと、結城君。この子は悪原 姫。ついこの前転校してきたの。」
美希が結城に向かって言った。
「え・・・?
姫ちゃんに似てる人に間違えちゃった。
ごめんな?」
こいつ見てるとイライラする。
「いえ。間違えぐらい誰だってしますよ。」
私は、泣きそうの顔のフリのまま微笑んだ。
「ねぇ、結城くん。柚華って子、結城君に何かしたの?」
横にいた美希が結城に聞いた。
「あー。ちょっといろいろ?」
結城はそうごまかしてた。
やっぱり、自分が悪かったってわかってんじゃん。
全部、話せないだろうね。
中1のとき私とあった事を・・・。