bad☆princess
「ここよ。2-2。入ってね。」
若葉先生が言った。

その時、ちょうどチャイムが鳴った。

ガラガラガラーッ。

「みんなー。座って。今日は転入生がきてますよー。」
先生が言った。

大人しくて可愛くて、恥ずかしがりやなイメージで。

先生の後ろをチョコチョコっと歩いた。


―――・・・。

しーん・・・。

「初めまして。悪原 姫です・・・」

なんか、静か過ぎて語尾が小さくなっていく。

暗い子って思われたかな?
でも、それでもいいや。

―――・・・。

やっぱりみんな静か。

あっ。
そっか、わかった。

私が可愛すぎて声が出ないんだ。

「あ・・・。席はあそこよ。で、みんな仲良くしてね。」
先生はそう言った。

仕方なく、言われた席に座る。

窓側の一番後ろ。

前の子はがり勉っぽいし・・・
いじめられてんじゃん?

表情的に。


私は席に座ると、横の子が声をかけてきた。

「私、利奈(リナ)。よろしくね。」
そう言ってニコッと笑った。

「私、姫。えぇっとよろしく。」
私も微笑んだ。

「さっき名前聞いたから知ってるよ。私、利奈でいいから。」
クスッと笑ってそう言った。

「私も姫でいい?」
私が言った。

「疑問系?じゃぁ、姫って呼ぶね。」
利奈が言った。

「うん。ありがとう。」
そう言ったら、利奈は笑ってたけど、気にしないでいた。

「じゃぁ、今日の朝学活を終わります。」
そう言って、終わった。
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