bad☆princess
ガラガラ――・・・。
「悪原姫、か・・・。」
私は誰かのつぶやいた声で目を覚ます。
あのまま寝ちゃったんだ・・・。
で、一応寝たふりをする。
この声は、結城だ。
10分くらいたっても結城が出て行きそうにないから私は目を開けた。
「――・・・。」
「あ。姫ちゃん起きた?」
そう言って微笑んでこっちを見てる結城。
気持ち悪い。
「えっと・・・。結城くん?」
「もう、6時過ぎたよ?」
結城はそう言って私の顔を覗き込む。
6時!?
流石にやばいわ・・・。
ってか頭痛いし。
「ごめん。教えてくれてありがと。じゃぁ」
私はそう言って立ち上がった。