bad☆princess
でもそれは結城によって妨げられた。
「待って。送らせて。」
結城は私の手首をつかんだ。
どうしてそこまで私を送りたいんだか・・・。
本当にわかんなくなってきた。
私っぽくないじゃん。
熱のせいだな・・・。
最悪だ・・・。
めんどくさくなってきて私は小さく頷いた。
「本当にっ!?ありがとなっ」
結城はそう言って無邪気に笑った。
それを見てドキッっとするわけでもなく、ただ気持ち悪いと思ってた。
「じゃ、行こっか。」
結城はそう言って歩き出した。
「手・・・。」
私は小さくいった。
いつまで私の手首掴んでるんだよ。
本当に気持ち悪くて仕方がない。
「ごめんっ」
結城はそう言ってぱっと離した。