bad☆princess

でもそれは結城によって妨げられた。

「待って。送らせて。」
結城は私の手首をつかんだ。

どうしてそこまで私を送りたいんだか・・・。

本当にわかんなくなってきた。

私っぽくないじゃん。

熱のせいだな・・・。
最悪だ・・・。

めんどくさくなってきて私は小さく頷いた。

「本当にっ!?ありがとなっ」
結城はそう言って無邪気に笑った。

それを見てドキッっとするわけでもなく、ただ気持ち悪いと思ってた。

「じゃ、行こっか。」
結城はそう言って歩き出した。

「手・・・。」
私は小さくいった。
いつまで私の手首掴んでるんだよ。
本当に気持ち悪くて仕方がない。

「ごめんっ」
結城はそう言ってぱっと離した。
< 69 / 84 >

この作品をシェア

pagetop