bad☆princess
「ん?いいけど」
結城がそう答えて私は心の中で笑った。
「柚華って人と私のこと間違えたことあったでしょ?
柚華さんと私似てるの?」
「あぁ・・・。」
困ってるし。
「あっ。ごめん・・・もしかして聞いちゃいけなかった?」
私はそう言って泣きそうなフリをする。
「いゃ。大丈夫」
「本当にごめんね・・・。」
「そっくりだよ・・・。」
結城が言った。
「柚華はすごく可愛かった。」
結城はこっちを向いてからそう言って微笑んだ。
多分、結城ファンの恋する乙女は、遠まわしに私を可愛いって言ってくれてる。とか浮かれて騙されるんだな・・・。
フッ
めちゃ馬鹿じゃん。
まぁ、こいつのファンだからね・・・。
仕方ないか。
そう思って心の中で笑った。