隣人の狂気
とりあえず『あの場所』を目指す事にして路地を曲がる。

少し入った所に手頃な看板があったので、ちょっと思いついた事を試してみる事にした。

看板を眺めてるようなを装いつつケータイを開きそのまま放置。

しばらくすると画面のバックライトが消えて黒い手鏡のようになった。

ぼんやりしてるし明かりがないと使えないけど、ネオン街のここなら大丈夫でしょう。

ちょっとだけ体の向きを開いて、ギリギリ体の影からケータイが覗く格好で待った。

そうしてから後悔。

曲がり角から近すぎるかな?まあ仕方ないか。

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