隣人の狂気
それでもワタシは気付いてないフリをして過ごした。

叔父さんはイイ人だし身内の気安さでお世話になれるが、ヨソでは別の気遣いがあると思う。

なら扱いやすいマサルの方がマシだ。

ワタシは高校を卒業したら進学せずに就職するツモリだし、一人暮らしを始めるツモリだったからそれまでの辛抱だと思っていた。

だけどそうはならずにワタシは高校在学中にマサルを殺した。

これが最初の殺人。

そして同時にこれが2つ目の不安要素を生んだ。

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