隣人の狂気

キッカケのキッカケ

十代の頃、人を殺めてみたいと思った。

特定の誰かじゃなく誰でも良かった。

ただ殺人を経験してみたいと思ったからだ。

殺人は法律で禁じられているし、倫理的にも重大なタブーだ。

しかしテレビでも映画でも小説でもゲームでも『物語』の中ではありふれていて、ある意味身近とさえ感じる。

でもフィクションはあくまでフィクションであり、豊かな想像力で書かれていても『お話』でしかないだろう。

殺人犯の気持ちを知りたいが、知る為には殺人犯にならないと無理なんじゃないか?

そう考えたのが最初のキッカケだったと思う。
< 11 / 203 >

この作品をシェア

pagetop