隣人の狂気
お父さんは会社勤めだったから、たまに仕事の都合で遅くなる事もあった。

父子家庭だからそんな夜は一人きりなんだけどいつの間にか慣れていた。

一人でお風呂に入って自分で布団を敷いて寝る。

すると翌朝いつの間にか帰っていたお父さんがご飯を作っている。

そんなのはいつもの事。

でもあの日は予感があった。

多分お父さんはもう帰ってこない。

きっとワタシは捨てられちゃったんだ。

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