隣人の狂気

だから朝起きた時、増え過ぎた情報を頭の中で整理するのが大変だった。

１、お父さんは死んでしまったのでもう会えない。

２、それによる面倒な作業や手続きは全部叔父さんがやってくれる。

３、これからは叔父さんの家で暮らす。

４、学校も転校する。

その他もろもろの事をワタシは叔父さんが驚く程の簡単さで受け入れた。

その理由は簡単。

その時のワタシはまだ「死」って事が良くわかってなかったし、捨てられたんじゃなくて良かったっていう安堵感の方が大きかったから。