隣人の狂気
その日から一週間学校へは行かず家の事をした。

まず「お葬式」

次に「お引越」

更に「お転校」

…転校に「お」はいらなかったね。

そんな訳で慌ただしくワタシは海辺の田舎町の娘から、半端な地方都市の娘になった。

ずっと慌ただしくしていたのはきっと叔父の、ワタシが考えこまないようにとの配慮だったのだろう。

そんな事しなくてもワタシは元々の性格であんまり深くは考えない。

子供には子供の忙しさがあり、あっという間にワタシは新生活に慣れていった。
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