隣人の狂気
目線以外は全く動かないけど、会話出来るんじゃないかってほど雄弁に眼差しは語る。

マサルの事。

自分を落とした事。

自分の状態。

自分は死ぬのか。

なぜ自分は死ななければならないのか。

矢継ぎ早に眼差しは質問を投げてきている気がしたけどワタシは全部無視した。

そして叔父さんからよく見える所で血だまりから人差し指で血をすくって、その血をゆっくりとイヤラシく舌で舐め取る。

血の味がワタシの脳みそをシビれさせた。
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