隣人の狂気
カランカランッ
客が一人もいないアジアン雑貨店のカウンターの内側でイクエが文庫本を静かに読んでいると来客を告げるカウベルが鳴った。
「いらっしゃいませー」
声をかけながら顔を上げるとアズマが店内をキョロキョロ眺めながら立っている。
「あ、アズマさんいらっしゃーい」
イクエは読みかけの文庫本に栞を挟んでカウンターに置くと、レジを回り込んでアズマに歩み寄った。
アズマは店内を眺めていた視線をイクエに向けると感心したような、はたまた呆れたような声で言った。
「あのお店の権利を売ってくれって言われた時も驚いたけど、まさか2号店まで出しちゃうとはねぇ…」
「うふふ、アズマさんのおかげです」
客が一人もいないアジアン雑貨店のカウンターの内側でイクエが文庫本を静かに読んでいると来客を告げるカウベルが鳴った。
「いらっしゃいませー」
声をかけながら顔を上げるとアズマが店内をキョロキョロ眺めながら立っている。
「あ、アズマさんいらっしゃーい」
イクエは読みかけの文庫本に栞を挟んでカウンターに置くと、レジを回り込んでアズマに歩み寄った。
アズマは店内を眺めていた視線をイクエに向けると感心したような、はたまた呆れたような声で言った。
「あのお店の権利を売ってくれって言われた時も驚いたけど、まさか2号店まで出しちゃうとはねぇ…」
「うふふ、アズマさんのおかげです」