隣人の狂気
コンビニへ向け車を走らせながら考える。そもそも時効とは何か?

まあ調べなくとも大体の想像はつく。

目撃者の記憶も曖昧になりがちだし証拠品も劣化してしまう。

ひょっとしたら証拠として使えなくなってるかも知れない。

何より事件は日々たくさん起こっているが、それらを捜査する人々には数に限りがある。

ハッキリ言って解決する見込みの少ない事件にまで人員を割いてられないのだ。

だから時効という物を作って区切りをつけるのだろう。

恐らく俺の事件を今も追っている人はほとんど居なくて、いてもごく少数なハズだ。

そしてそれらの方々の努力は虚しくも無駄になり、残念ながら俺の時効は成立してしまうだろう。

残念ながら。

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