隣人の狂気
「…呪われろ、クソったれ野郎…」

彼のその言葉を聞いて俺は満足して頷いた。

俺も俺が呪われればいいと心から思っていたからだ。

身を起こしながらトドメの差し方を思案した。

首をひねる?

ダメだ。腕を出して噛まれたり引っかかれたら、DNAという重大な証拠を残してしまう。

同じ理由で首を絞めるのもダメだ。

ならどうする?

凶器になる物も用意してない上に首も絞められない…

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