隣人の狂気

優越感にも似た

掃除を放り出して車を走らせた俺は漫画喫茶へ行く気マンマンだったのに、なぜか牛丼屋へ入ってしまっていた。

考え事をしながら運転していて牛丼屋の看板を見たら、何気なくごく自然な流れで駐車場へ車を入れてしまったのだ。

まあ牛丼でもいいや。

店内へ入り注文を済ませ品物が出てくるまでの少しの間に、たまになるある不思議な感覚に捕らわれた。


『わが輩は犯罪者である。まだ捕まってない』

そんな感じだ。
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