隣人の狂気
さすがにそのセリフには驚いた。

彼女は最初から殺すために俺をここへ引っ張って来たらしい。

コッソリばれないように尾行していたつもりの自分が間抜けだ。

だが面白くなってきた。

俺は常々思っていた。

酷い二日酔いの時や過去の大失態を思い出した時、それと殺人の記憶に捕らわれた時などに

『だれでもいいから今すぐ俺を殺してくれ!』と

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