学園何でも屋!!










空は憎たらしいぐらい青い。
それがまたあたしを切ない気持ちにさせる。




なんでこんな時に晴れてんの…。

なんであたしを泣かせるの…。




「翔のバカ!!」


思わず叫んでしまった。


でもそれが意外とスッキリして、



「翔のバカバカバカバカバカバカ!!バーカっ!!バカ…ぅっ…ズズ…。」










「そんなにバカバカ言われると流石にへこむんだけど。」




この声は…
はっとして顔を上げるとそこには…




「翔!!なんでここに…。」


「どっかの誰かさんが教室急に飛び出していくもんで、詩音に怒鳴られ後を追いかけてきたの。」


「ふぇっ……」


「で、何があったの?」


「…………」


「また俺に言えない?」




翔がまた悲しそうな顔をする。




――違う。

あたしは翔にこんな顔して欲しいんじゃない。

笑ってほしいのに。



でも翔にあたしがすんごい嫌な女だなんて言いたくない。
知って欲しくない。



適当な言い訳する?

そしたらこの場は上手くやり過ごせるかもしれない。






でも…














でも…きっとそれじゃダメなんだ。


いい加減分かれ自分!!


言わなきゃ自分が思ったことを…
それで翔にあきれられても仕方ない!!



一歩踏み出さなきゃ…!!



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