学園何でも屋!!
「美紅っ!!」
「へ?」
なんと目の前には、オバケじゃなく翔がいた。
「しょ…う…なん…で?」
「お前方向音痴のくせにどっか行くなよな…。今回は俺も悪かったけど。」
「ふぇ…」
安心したのか、あたしの瞳からは大粒の涙がボロボロと流れる。
「お、おい!!どうした?なんかあったのか?」
「ぅ…怖かった〜。うぇーん…。」
するといきなり翔が抱き締めてきた。
「翔…?」
「…悪かった。お前を1人にして。せっかく、楽しい夏祭りのはずだったのに…」
「ううん…翔探しに来てくれたじゃん。それだけで充分だよ。それと…死んだら恨んでやるなんて思ってごめんなさい。」
「…なんかよくわかんねぇけどお互い様だし、気にすんな。それと…これやる。」
すると翔があたしから離れた。
あっ…
もうちょっとあぁしてたかったかも。何故か翔の体温が心地よかった。
そして翔がある物を差し出す。