学園何でも屋!!
ふらつく体でなんとかシャワーを浴びて翔のスウェットとコンビニ下着に着替える。
「…………」
バタバタバタッ…
「翔っ!?」
「あ?」
「な、なんであたしの下着のサイズ知ってんの!?」
「んなもん見ればわかんだろ。」
「…………」
翔は何者なんだろう…
ってかただの変態か。
「ほれベット行ってろ。」
「うん…。」
もう反撃する気力もないわ。
「お粥だ。」
「ありがと。」
「食わしてやる。」
「ちょっ…えっ!?」
「ほら口開けろ。」
「う、うん…。」
こ、これは…
かなり恥ずかしいんですけど。
「おいしい…。」
「当たり前だ。」
なんか…嬉しい。
「お、おいしい。」
泣くのは大嫌いだ。
自分が弱いってことを自分から周りに見せびらかしてるみたいだから。
お母さんたちがいなくて寂しくて泣いたこともない。
今まで頑張ってきたのに…
翔が優しくするから…
やっぱ翔と一緒にいると調子狂う。
「あ、あたし…」
「悪かった。」
「え?」
「お前がここまでになるまで気づかなかった。今日はずっと一緒にいてやるから安心しろ。」
そう言って翔はあたしを優しく抱き締めた。
「泣いていい。泣いたことは忘れてやるから。」
「うん…」
その日はそのまま翔の腕の中で泣きながら眠りに落ちた。