Pureになろう
「…美那香。マジ悪りぃ。って言っても許してくれるワケねぇよな」

頭を掻く達也。

「こっちこそゴメン。変なもん見せちゃって」

顔を上げる達也。

「別に。いいもん見れた」

ニッと笑う達也。

「…変態達也!!出てって!!」

顔が赤くなる。

「ちょっ冗談だっつうの。んな怒んなよ」

そうだよね。

美那香なんて相手されないよね。

「…だよね」

「ん?」

「美那香色気なんてないもん」

ハァと溜め息をつく達也。

「ガン見してたら俺、美那香に何かしちゃいそうだった」

だから…

と言葉を濁した。

「やっぱ変態」

そう言って笑った美那香。

ホントは少し恥ずかしかったケド…嬉しかった。

< 9 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop