SWEET☆ STRAWBERRY
「つーか、恥ずかしがってる場合じゃねぇし。後5分で遅刻になんぞ~」
え゙ッ
ま、間に合わないじゃん!!
『うっそーん。ちょっと~金髪美少年クンのせいで間に合わないんですけど!?』
あたし
もう遅刻したくなかったんだかんね?
キレちゃうんだからぁ!!
と
頭の中でちょいギレしていたら
「キレてんじゃねぇよ。てか俺、拓無って名前なんですけど?昨日教えたよな!?」
ハッ!!
そおだ…拓無クンだ
『すんまそん。忘れてました;』
やっべぇ~
殺される!?
「殺さねぇし!!てかひでぇー。俺覚えてたのによぉ…。まぁ、いいや。とにかく後ろ乗れ。間に合わねぇぞ?」
『ふぇ…?い、いいのぉ!?』
「あ゙ー!!もういいから早く乗れ!!」
ひぃッ
怖ぇえ…
ここは
素直に甘えて…
『ありがとッ』
そう言ってあたしは恐る恐るバイクに飛び乗った
「おぅ。ッしゃ…しっかり捕まっとけよ~。行くぜ?」
『う…』
その瞬間あたしが“うん”と言い終わらない内にバイクは出発してしまった