君に捧ぐ…☆

「ねー夏希ちゃん達今日なんか用事ある?」

慶太先輩は聞く。

「なんにもないですっ」
夏希は嬉しそうに答えた。

「ぢゃあさっみんなで稜の家行こうよっ」

えっ なんで?

「え…なんで俺んちなわけ?」

静かに聞き返す稜先輩


「えーいいじゃん お前んちでかいんだしっ」

「そうなんですか?」

夏希は楽しそう。


「うんうん 家が豪邸だからさー てかこいつまじ金持ちなんだよー 父親がさ社長やっててさー」


私は頭が真っ白になった

金持ち… 金持ち…


金持ちなの…

「そーゆの別にいいだろっ」

稜先輩が話しているのもわからなかった。

私が聞こえるのは


金持ち…


「ん?真帆ちゃんどうかした?」

そんなのも聞こえない。

「あっえ…なんでもないよねっ 真帆? あっごめんなさい 今日はちょっとやめときます… それじゃあ…」

夏希がなんとかごまかしてくれてるのがわかった。
「そう?じゃあまたねっ」

私達と先輩達は別れた。
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