君に捧ぐ…☆

「歩美さんの事稜先輩に言った方がいいんじゃない?」

休み時間あれから歩美さんの事が気になっている私に夏希は言う。

「うーん…」

「言いたくないの?」

「言いたくないっていうか…」

「じゃあなに?」

しつこく迫る夏希に私は言う。

「稜は私のために歩美さんとも離れて写真も片付けて高山さんって呼んで…そこまでしてくれたのに今度は歩美さんが嫉妬してくるなんて…言えない。もう稜には迷惑も心配もかけたくないから…」


自分の思っていたことを言う。

「真帆はそれでいいの?」
ためいきまじりに夏希は言う。

「…」

何も言えなかった。

正直いいわけないから…

嫌だよ…

だけどこれ以上稜には…

もう充分すぎるほど幸せを感じさせてくれたから…

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