君に捧ぐ…☆


痛みに慣れてきた…

殴られて蹴られて。

「お前となんか稜は本気じゃないんだから」

「稜は歩美のなんだから」
そんな言葉を聞いて私は思った。


稜は私のだよ…

私の彼氏だよ…

歩美さんのなんかじゃない!!

思いに思った私はここで初めて口を開いた。

「稜は私のだから!!」

そう叫んだ。

「ああ?なんだって?」

先輩が聞き返す。

口の中が切れててしゃべると痛い。

聞き返す先輩の目を私は睨みつけ言った。

「稜は私のだから!渡さないから!」

はっきり言い切った。

「はあ?なにいってんだよ!」

先輩がまた殴ろうとする。
その時

「何やってんだよ!」
< 107 / 134 >

この作品をシェア

pagetop