君に捧ぐ…☆

「じゃあなっ」

稜は私を家まで送ってくれた。

「今日はありがとう」

私は稜の目をはっきり見て言う。

「おぅ」

そう言って稜は帰って行った。


怖かったな…

稜の前では言えなかったけど…

!!!!

私また…

稜に言えないなんて

稜は言ってくれないのが辛いって…

なのに私また…

だめだな…稜には正直に生きなきゃっ

私はそう強く心に決めた。

歩美さんに嫉妬されて怖かったけど

私も稜を思って歩美さんに嫉妬した。

その気持ちは一緒なんだよね。

嫉妬の表現の仕方が違うだけ。

だから私は歩美さんを嫌いにはならない…

気持ちは一緒だから…


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