君に捧ぐ…☆
「テストも終わったしあとは冬休みを待つだけだな」
いつもの帰り道慶太先輩が呟く。
「冬休み!!」
いきなり夏希が叫んだ。
「どうしたの?」
不思議に感じた私は聞く。
「冬休みと言えばっクリスマスっクリスマスといえばデート!!」
はしゃぐように夏希は言った。
「デートかあ…夏希!!冬休みもたくさんデートしようなっ」
「うんっ慶太大好きっ」
夏希と慶太先輩はすごいラブラブ。
「お前らもデートしろよっ」
慶太先輩が私と稜に言う。
「あたりまえだろっ」
そう言った稜の言葉に安心感を感じる。
自然に笑みがこぼれる。
「あー真帆なに ニヤニヤしてんのっ」
夏希が私に言う。
「お前らもラブラブだなっ(笑)」
おちょくるように言う慶太先輩に稜はふざけて怒る。
「うるせーな!いいだろ!」
赤くなる稜
稜は照れ屋さんでよく赤くなる。
そんな稜が愛しくてたまらない。
ふざけあう私
季節はもう完全に冬で。
マフラーをつけた人達が多くなってきた。