君に捧ぐ…☆
「そうだな…でも俺たちは終わったんだ…俺は好きじゃない」
稜は強いまなざしで歩美さんを見た。
「そっか…終わったんだよね…稜の気持ちわかった…最後に稜にあえて良かった…」
泣きそうに歩美さんは言う。
「最後…か…そうだな…お前といて楽しい時もあったぜ…でももう最後だ…」
稜はそう言って歩美さんの肩を叩いた。
「じゃあな…」
そう言って私達は家の中に入った。
外では歩美さんの泣き声が聞こえた。
恋とははかないものだ…
辛くて…
愛しくて…
歩美さんが稜を想う気持ちは私より強かったのかな…?