君に捧ぐ…☆
冬休み
冬休みはあっというまにやって来た。
二学期が終わる終業式。教室はざわめいていた。
「明日から冬休みー」
夏希はうれしそうに跳び跳ねる。
「夏希はデートづくしでしょ?」
冗談まじりに私は言う。
「明日からさっそくデートっ 」
笑って夏希は言う。
そんな夏希は輝いていかにも幸せですといわんばかりだ。
「そう言う真帆は?デートしないの?」
「うーん…夏希ほどはしないよ…」
静かに私は答えた。
正直そこまで約束はしてないから。
デートしようなとは言ってたけど…
詳しくは決まってない。
「まーほっ ちゃんとデートしなよ?もし無理なら私と慶太で協力するよ?」
そう言って夏希は私の肩をたたいた。
「うん 大丈夫 ありがとう」
なるべく迷惑はかけたくないから遠慮する。
「じゃあ帰ろっか?」
先生も教室から出ていき教室に残っている生徒はわずかだった。