君に捧ぐ…☆

「25日ひまか?」

稜は突然言うから私は驚いた。

「えっ」

「あっ いやひまじゃなきゃいいんだ。」

照れくさそうに稜は言う。
「ひまだよっ 会えるの?」
私は答えた。

内心すごい嬉しい。

稜がデートに誘ってくれて
「おぅ。3時に迎えにいく。いいか?」

「うん ありがとう」


「おぅ」


それから私達は何も話さない。

静かに2人歩く。

あたりの空気は冷たくて息をすると白くなる。


「ありがとう またねっ」

家についた私言う。

「おぅ」


稜が帰っていく姿を見て。嬉しくなる。

大好き…

そう素直に言えたらどれだけいいだろう…

そう思い家に入った。

ガチャ…

周りにはドアの閉まる音だけが響いた。
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