君に捧ぐ…☆
いつもの様に2人手をつなぎぶらぶら歩く。
「どこ行くー?」
私は聞いた。
「あっち言ってみるか」
稜は指を指した方向は街とは反対方向の細い道だった。
「なんか不気味…」
あたりははもう暗くてイルミネーションがあたりを包む。
だがその道だけイルミネーションも街灯も無かった。「大丈夫だってっ」
稜はそう言うと握っている手に力を込めた。
いつも稜は大丈夫って言って握る手を強く握りかえす。
私はそんな稜の仕草が大好きだった。
照れ屋で無口なとこもあるけど
さりげない優しさが私は大好きだった。