君に捧ぐ…☆
「また来ようなっ」
「うんっ」
私達はその広場を後にした。
「春も夏も秋も冬も来よう…」
稜は静かに言う。
「ずっと…ね…」
「俺らの場所な…」
「うん…」
私はうなずく。
細い道を出るとまたクリスマスソングが聞こえてくる。
さっきとの違いにあれは夢?と思うほど。
「ありがとう…今日は楽しかったっ」
家についた私は言う。
「おぅ またな」
稜はニカッと笑う。
「うん またねっ」
いつものように稜を見送る。
そして家入ろうとすると
「真帆!!」
「稜っ」
稜が走りながら向かってくる。
「ごめんっ忘れてた…」
そう言って稜は息をきらしながら私に細長い箱を渡した。