君に捧ぐ…☆
時の流れ
お返し
楽しかった冬休みも明け三学期…
久しぶりに学校に来た生徒達ははしゃぎ合ってる。
「何してたー?」
「どこ行ってたー?」
なんて会話があちこちから聞こえてくる。
もちろん私達も
「冬休みどうだったー?」
学校につきマフラーを外しながら夏希は言う。
「何もなかったよー ひますぎた(笑)」
本当にひまだった。
稜とはあのデートだけだったし…
あとは何もなかったしなあ…
「デートしたんでしょ?」
ニヤニヤと笑顔を夏希は見せる。
「したけど夏希もしたんでしょ? 何回したの?」
私もすかさず聞く。
「もちろんしたよー 5回はしたっ 」
嬉しそうに言う夏希は天使のように微笑でいた。
「5回も!? 私1回だよ?」
私の5倍もデートしてるなんて…
ちょっと羨ましかったりする。
「1回ー!?少なすぎるよーもっとしなきゃっ どっか行ったー?」
「うーん…特にどこもいかなかった… 」
あの広場は稜とのひみつの場所。
だから誰にも言わないって約束したんだ…
「特にって…つまんないなあ…」
あきれるように夏希は言う。
「夏希はどうなの?」
「ほらっ」
そう行って夏希は耳を見せた。
「わあー きれいっ」
夏希の耳にピンクのイヤリングがついていた。
「慶太とおそろいっ 慶太はシルバーなのっ 真帆何か買った?」
教室は寒くポケットに入れていたカイロをギュッと握る。
「きれいだねっ 夏希似合ってるよ 私は買わなかったよ あっクリスマスプレゼントもらったっ」
私はそう言ってもらったネックレスを見せた。
赤いストーンがキラッと光る。
「きれーい 真帆幸せ者っ」
「そーゆ夏希もね」
私達はクスッと笑った。