君に捧ぐ…☆
「あっ」
いつもの昼休み私は声を上げた。
「どうしたの?」
いちごみるくを飲んでいた夏希が手を止める。
「まーちゃん編み物してるっ」
まーちゃんは体育祭の時に種目が一緒で仲良くなった子
ちょっとおとなしめで優しくてしっかりしてる子
「本当だー行ってみよっかっ」
「うんっ」
私達はまーちゃんのところへ向かった。
「あっ 真帆ちゃんに夏希ちゃん」
まーちゃんは優しい笑顔で私達を迎えた。
「何編んでるのー?」
私は聞いた。
「手袋 弟がいるの。それでプレゼントっ」
まーちゃんは水色の毛糸で手袋を編んでいた。
「まーちゃん優しいーっ 弟かあ… 何歳なの?」
夏希は編んでる手袋を見つめながら言う。
「9歳 小学なのっ」
嬉しそうにまーちゃんは微笑む。
それだけでまーちゃんが弟さんをどれだけ好きなのかが伝わってきた。
「小学生なんだーかわいいねっ」
私は微笑むまーちゃんに言った。
「そーなの すごいかわいくてつい甘やかしちゃうっ」
まーちゃんはクスッと笑い言った。
「まーちゃん優しいお姉さんだねっ」
尊敬するように夏希は言う。