君に捧ぐ…☆

「あぶない!」

えっ…

凌先輩は私の手首を握り引き寄せていた。


「あぶないだろ…車きてんぞ…」
下向いてたからわからなかったんだ。

「あ…すみません…ってやっ!!」

私は手首を握られた事に嫌気がさし 声を出し振り切ってしまった。

「あ…ごめん」

凌先輩は驚くように謝る。

「そんなに嫌だった?」


嫌だよ… 金持ちの坊っちゃんに手首を握られるだなんて…

「すみません」

私はそれしかいえなかった。


「あのさ…」


凌先輩が口を開く。
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