君に捧ぐ…☆
「あのね…私小さいころから…」
私は全てを話した。
親が亡くなかったこと。
お金が無く苦しんだこと。
そしてお金持ちを憎んだこと。
「だからなんでもカード払いで好きな物買ってばかりなお金持ちが嫌なの…」
凌先輩はそれを黙って聞いてくれた。
うなずきながら静かに。
「ちょっとこい」
「えっ?」
凌先輩の言葉に驚いた。
「いいからついてこい。」
そう言って凌先輩は公園を出ていった。
「ちょっと…どこ行くのっ」
私は凌先輩の後をついていった。