君に捧ぐ…☆
疑う愛

目撃


「あー 明日から体育祭の練習かあ…」

だるそうな夏希に私は笑いかける…

「楽しいじゃんっ暑いなか団結するかんじっ」


「まあね…けどしんどいじゃん?」

「そのしんどいのがいいんじゃんっ」

そう しんどい思いをしたからこそ 見える クラスの絆 勝ち取る勝利 団結の汗 すべてが幸せ

「真帆はポジティブだねー」

「そお?」

なんて言って笑う。

〜♪〜♪〜♪〜♪

「あっメールだっ」

私の携帯が鳴る。

「えーと…」

かばんをあさる。

ゴソゴソ

「どこ入れたっけ?」

「真帆!真帆!」

探している私に夏希が叫ぶ。

「ごめん 今探してるの〜」

かばんに顔をつっこむ私に
「真帆!凌先輩だよ!真帆!」

「え?」

凌先輩という夏希の言葉に驚いて顔をあげる。
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