君に捧ぐ…☆

「えー ここの公式は…」

今は数学の時間


昨日から夏希はいろいろ私に気をつかってくれた。


私はまだ凌にどう付き合ってくかは決めてない…


夏希が慶太先輩に昨日の事を言ったらしいけど

慶太先輩もなにも知らなかった…

慶太先輩も知らないなんて一体…


「石川さん!!」

「えっ はい!!」

いきなり当てられた。

「はい この数式といて」

えっ?なに?意味わかんない? x?

「あっ…わかりません」

「もう ちゃんと授業聞いてなさい」


キーンコーン


チャイムが鳴り長い長い数学が終わった。


「真帆っ さっき凌先輩の事考えてたでしょ?」

休み時間 夏希の声が響く。

「うん…なんでわかったの?」

「だって数式わかんなかったじゃんっ 聞いてなかったんでしょ?」

「夏希はわかってるなあ…」

「真帆の事ならなんでもわかるよっ」


私達が笑いあってると。

「おいっ 夏希」

廊下には慶太先輩が来ていた。

凌も来てる…

「どうしたのー?」

夏希が走ってく…

慶太先輩は知ってるんだよね…

凌に言ったかな?

言ってないよね…


「うん じゃあねっ」

夏希慶太先輩と別れて帰ってくる。

「今日は一緒に帰れるか?だってっ だからうんって答えておいた」

そう笑う夏希

夏希の笑顔を見ると不思議に嫌なことを忘れられる。
自分を癒してくれるの…

頼りがいがあって誰よりも思いやりがあって…

夏希がいてくれからこそ今まで頑張れた…

だから頑張らないと…


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