君に捧ぐ…☆
「お前ら嘘ばればれ なんかあんなら言ってくれよ 言ってくれない方が辛いだろ…」
稜は悲しげな表情で私達を見る。
そう言えば稜言ってた…
言ってくれない方が辛いって …
確かに私も私だけ知らないことがあったら辛い…
言ってくれなかったら辛いよ…
言わなきゃ…
稜に言わなきゃ…
「稜… 私稜に聞きたい事あるの…」
思いきって口を開く。
「真帆…」
夏希はそうつぶやいて慶太先輩を見る。
慶太先輩は そっか… と言う表情をしている。
「じゃあ私達先に帰るね」
その場の空気で夏希は慶太先輩の手をひく。
夏希と慶太先輩は無言でその場を立ち去った…
2人のこされた私達を太陽がぎらぎら照りつけていた。