君に捧ぐ…☆

真実


誰いない公園で私は話はじめる。

稜は黙って聞いていた。

暑さにじわりと汗がにじむ。

「最初に見たのは廊下で見たの… 稜が他の女の子と話してるの…」

「女の子?」

「うん そして昨日稜が女の子と帰ってて…」

静かに伝える


「女の子って歩美のことか?」

あゆみ? 歩美ってだれ?

稜の発した歩美は言いなれた感じがした。

しかも呼び捨て…

「誰なの?」

一番知りたかった事を稜に聞く…


「元カノ…なんだ…」

稜ははっきり言った。


元カノ…やっぱり

そうだったんだ…

でもなんで?

元カノとあんな風に楽しそうに話すの?

疑問が出てくる。

「なんで…」

なんで元カノの楽しそうなの?

そう聞きたいけど聞けない…

泣きそうだから


もう涙が出そう…
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