君に捧ぐ…☆

「ごめんな…不安にさせて…全部話すから」

泣きそうな私にそう言うと稜は話しはじめる。

「歩美とは親同士が知り合いで出会ったんだ…」

親同士…

じゃあ歩美って人も金持ち?

「はじめは仲の良い友達だったんだ… それで歩美が告白してきて付き合いはじめたのが中3のとき…」


友達から始まった…

そこから恋人へ

深い関係…

「でも付き合って分かったんだ…俺は歩美を恋人として好きじゃなかった…」

それを聞いて安心する。

「だから俺は高校に入って別れをつげた…だけど前みたいに友達でいいから仲良くしてって歩美が言ったんだ。」

歩美さん稜が好きだったんだ…

その気持ちは私と変わらない…

稜は続ける
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