君に捧ぐ…☆
一緒
嫉妬
キーンコーン
「やっと終わったー」
大嫌いな数学が終わり私はけのびする。
「真帆っ」
「ん?」
夏希はニヤニヤしたように私を見る。
「昨日稜先輩とデートしたんでしょ? どうだった?」
やっぱり…夏希のことだから聞いてくると思った。
「うん…手つないだ…」
照れながら私は言う。
「よかったねー!!もーおそすぎるよっ」
夏希は怒ったように喜んでくれた。
「これは?」
夏希が指差したのは稜とおそろいのペアリング。
「ペアリング。稜とおそろいなんだっ」
私は言った。自然て笑みがこぼれる。
そんな私に夏希は
「いいなあーずるーい」
ほっぺを膨らませて言う。
「夏希には慶太先輩がいるじゃんっ」
私がつかさず言うと。
「だよねっ 私は慶太一筋っ」
そう笑って夏希は言った。
「あっ次移動教室じゃんっいこっ」
「うんっ」
そう言って私達は教室を出た。