愛してるの言葉だけで。
夜の冷たい風が幸せいっぱいの二人の間をすり抜けた。
夏だけど風が冷たい…
「帰ろう…」
「うん!」
私の隣を幸信が歩いている……
それだけなのに、こんなにも幸せが溢れてくる。
今さらだけど、幸信が帰って来てくれて凄く嬉しい。
もう、離れたくない。
「なんか…夏希の隣って安心する」
「へへへっ…私も幸信の隣にいるだけで幸せだもん」
幸信もそうゆう風に思ってくれたの?
なんか…嬉しい。
意志疎通したみたいだね。
「バーカ、俺のほうが幸せだよ」
「は?私の方が幸せだし!」
ぷ!
「「あははは!!」」
また、こうやって幸信と話せるなんて夢みたい……
もう、会えないと思ってたから。