愛してるの言葉だけで。
「んー…」
朝日が私の顔を照らしていた。
私は、あまりの眩しさに目を覚ました。
「おはよ、夏希」
「あ、ゆう兄だ…」
「その呼び方やめろ」
冗談だって……
怒ってる幸信も可愛くて好きだなぁ~…
なーんて言ったら照れるんだろうな幸信。
「ガン見するなよ」
「いいじゃん…減るもんじゃないし」
あ、怒った。
ちょっと意地悪しすぎたかな?
幸信は私の目を見つめながらゆっくりと近づいて来た。
そして、そのまま私の唇に幸信が自分の唇を当てた。
感触はない。
「なっ…///」
「へっ!やられっぱなしの俺じゃねぇもんねーだ」
勝ち誇ったような顔の幸信。
私は驚き過ぎて動けなかった。