愛してるの言葉だけで。


「俺のいない間にあいつ、夏希に……」



眉毛をピクピクさせてる幸信は、私に告白した聖也くんに怒っている様子。


なんで幸信が怒るのよ…

悪いのは聖也くんじゃなくて、



「私から離れる幸信が悪い」



幸信は言い返す言葉がないのか、しゅんとして小さくなっていた。


私はなんだかそれが可笑しくて笑った。


でも、嬉しい。

幸信が聖也くんに嫉妬してくれて……


幸信の気持ちが変わってないみたいで。


…自惚れしすぎかな?


だけど、本当に私を大切に想ってくれてるんだってわかったよ。


幸せだなぁ…
< 152 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop