愛してるの言葉だけで。


「その後は音信不通……花菜も夏希も悪くないのに二人にあたちゃった私が悪いの」



全然知らなかった。

だから麻子は、私の気持ちを考えて!なんて言ったんだね。



「私の方こそごめんね?知らなかったから…メール迷惑だったよね…」



麻子は頭を横に振った。



「花菜……そうとう怒ってたね。怒って当然か、心配してくれてたのに私があんな態度……」


「正直に話したら花菜も、きっと、わかってくれるよ」


「うん……ありがとう」



そうだよ!

正直に話したらわかってくれる。


花菜は大人だから。

きっと、仲直りできるよね?



「あーあ。夏希に勇気づけられちゃうとはねー」


「へへへっ…」


「いや、普通に今、怒るところだから」



私と麻子は笑った。


麻子と彼氏さんが上手くいきますように。


麻子と花菜が仲直りできますように。


また、元に戻れますように。
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