愛してるの言葉だけで。


「……そうだったの…」



私と麻子は花菜の家に向かっていた。

もちろん、仲直りをしに。



「本当にごめん…」



そう頭を下げる麻子。



「ううん。私も本当にごめんね?」



私はそれを微笑ましく見ていた。


良かった……

本当に良かった。


また、絆が深まったよね。


ケンカなんて嫌だけど、仲直りできるならたまにはいいかな?


なんて、思った。


本当に強い絆があったから、私達は仲直りすることができた。


ちっぽけなケンカ…


でも、そのちっぽけなケンカのおかげで私達の仲は更に良くなった。


ケンカって悲しいことじゃないのかも……
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