愛してるの言葉だけで。
「あ!花火しない?」
なにか思いたった顔をしたと思ったら、花菜がそう言った。
花火?
「お父さんがね、会社の人からいっぱい花火貰ってきてさ」
「お!いいね~。やろやろ!!」
テンションが上がっている麻子は満面の笑顔だった。
うん。やりたい!
夏だもんね。
私達は近くの公園に移動した。
幼い頃、よく花菜と幸信と遊んだ公園。
思い出がいっぱい詰まった公園。
「バケツOK、火OK、花火OK!」
「んじゃ、やりますか!」
私と麻子と花菜は花火です手に取り、火をつけた。
一気に溢れ出す火花。
火花が四方八方に溢れ出す花火や、直線的に溢れ出す花火などがいっぱい。
綺麗。